なかなか朝の支度が進まない下の子どもが自ら進んで支度をしだすようになるアイディア。

子ども
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うちの下の子どもはだいぶ朝が弱く、起きるのも遅ければ、その後の小学校に行く支度をするのもだいぶ遅くなりがちでした。「歯磨きしたのか!」「顔洗ったの!」「寝癖ひどいよ!」と、毎朝同じことの繰り返しなはずなのに全然自分で進めることが出来なかったのです。

そんな下の子どもがスムーズに朝の支度をできるよう四苦八苦した経緯と結果を書き留めておこうと思うます。

1日の中で1番の修羅場、小学校登校前。

子どもが朝起きてから家を出るまでのほんの1時間程度の間、いくつものステップを踏まなければなりません。ざっと以下の通り。

  • 起床
  • パジャマを脱ぐ
  • 朝食
  • おくすり
  • 歯磨き
  • 顔を洗う
  • 髪をとかす
  • (毎週木曜日)爪を切る
  • おトイレ
  • 着替え
  • ハンカチティッシュ装着
  • ジャンパーを着る
  • ランドセルを背負って出発
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1つ1つはそれほど大したことではないのですが、すべてを忘れずに行うとなると、途端にハードルが上がります。下2つなどあえて書くまでもないと思われるかもしれませんが、ランドセルを背負わずに登校したこともありますし、寒いはずなのにジャンパーを着忘れることも多数ありました。

そして上の子どもはある程度自分でできるのですが、下の子どもは毎回いちいち言わないとすぐに忘れてしまいます。また下の子どもは行動の切り替えも苦手で、いつまでもダラダラ続けていたり、次のやるべきことに移れないということも多々あったのです。

もともとそういう特性のある子だというのは理解していました。けれどもだからと言ってそのまま放置していてはこちらの消耗も激しく、早急に解決しなければいけない課題だったのです。

下の子どもの朝の支度スムーズ化計画。

アイディアその1:朝の目覚めにYouTube。

背景

そもそも朝起きるのが登校1時間前であることに問題があるのではないかと考え、もっと早起きするよう考えた解決策です。通常より朝6:20くらいにカーテンを開け、電気をつけ、6:45くらいまでに緩やかに目覚めるようやってきました。

ただそれですと、7:00くらいまでに朝ごはんを食べ始められれば良いのですが、起き抜けボーッとして7:15くらいに食べ始めることも多々ありました。そこで、6:20〜30くらいまでに完全覚醒するようにすれば、その分朝ごはんも早まり、その後の支度の時間にも余裕ができるのでは?と考えたのです。

作戦

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朝6:20〜30くらいに、寝ている下の子どもの顔のそばで、iPadで下の子どもの大好きなYouTubeの動画をかけます。特にマリオやマインクラフトなどの実況が大好きで、どんなに眠くてもガバッと覚醒することができます。

結果

これは非常に画期的で、これまで起こし始めてから覚醒するまで20〜30分近くかかっていたのが、起こし始めて5〜10分で朝食がとれるようにまでなりました。時間的には非常に余裕ができたのです。

ただし問題が起きました。朝の忙しい時間に、もっと動画見せろとせがむようになったのです。

あまりにもごねるので、せめて朝食をとっている間くらいはいいかと見せ始めたところ、今度はご飯も食べずに動画ばかり見るように。結局のところ朝食をとる時間が長引くようになった上に、ごねる下の子どもを宥める労力の方が負担になり、YouTube作戦は諦めざるを得ませんでした。

アイディアその2:時間を区切るのに音楽。

背景

YouTubeの動画を見せるのをやめた当初、下の子どもからは非常に強い反発があり、朝食含めすべての作業が滞るようになってしまいました。そこで導入したのが、2〜5分程度の音楽をかけるというものでした。

朝食の時間は音楽がなっている15分だけとか、歯磨きは2分だけとか、音楽によって時間を区切ろうとしたのです。

作戦

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2分、5分、15分の音楽ファイルをiPadに入れておき、起床時、朝食時、歯磨き時にそれぞれ音楽を流します。起こし始めに5分の音楽を流し、「この音楽が終わるまで起きよう」と伝えます。

同様に朝食時には15分の音楽を、歯磨き時には2分の音楽を流しました。

結果

起床時についてはほとんど効果がありませんでした。それどころか「音楽を鳴らすならYouTubeをかけろとごねることが多くなり、朝の初動が遅れることにつながりました。

朝食時については多少の効果を見せましたが、そこまで目立って時間が短縮することはありませんでした。

ただ歯磨きについては効果がありました。これまで歯磨きをさせていると5分でも10分でも歯磨きをし続ける傾向にありましたが、この音楽が1曲終わるまでに歯磨きを終わらせてね、というとしっかりとその時間内に終わらせることができるようになったのです。

思うに、音楽で時間を区切るのは短時間、1曲のみであるほうが効果的なのかもしれません。朝食時には15分になるように4曲組み合わせていたのですが、そうやって次の曲があると思ってしまうことがよくなかったと分析しています。

あとは私のやり方にも問題があったかもしれません。例えば3曲目が始まったらもう少しで終わりだよとか、4曲目に突入したら食べ終わろうね、など声がけを工夫したらもう少し上手くいった可能性もあります。

今思えば、ですが。

アイディアその3:朝の支度の手順表。

背景

やらなければいけないことの時間を短縮させることにばかり目が行っていたので、少し目線を変えようと思いました。次はこれをやらなければいけない、その次はこれだ、と可視化できれば、朝の支度の手順を自分で考えられるようになるのでは?と考えたのです。

手順を可視化するというのは、仕事を進める上でもとても大事です。スマホのアプリではタスク管理のアプリがたくさんありますし、事実それによって仕事の効率が格段に上がる可能性があることは誰もが知っています。

作戦

上に示している画像のような手順表を作成しました。PPTといらすとやでさくっと作った後に、ラミネートで補強しました。

これを朝食を食べるテーブルの上に置いて、朝食中常に「次に何をやるのか」を意識してもらえるようにしました。

結果

これはとても大きな成果を上げることができました。はじめはこの表に沿って「次にやること」を教えていたのですが、そのうち自ら「次はまだこんなにやることがある」と朝食を早めに食べ終わるよう頑張ったり、表を見て「次はこれだ」と動くようになったのです。

その後、朝食を食べ終わってからやることの順番が気に入らないとかで何度か手直しをし、またいくつかやることを付け加え、最終的に上の画像のように落ち着きました。もともと食事にせよ歯磨きにせよ、自分のやっていることに区切りをつけることが苦手だったのですが、先にどんなやることが控えているのかが分かることで、やっていることに区切りをつけることができるようになったようです。

なかなか朝の支度が進まない下の子どもが自ら進んで支度をしだすようになるアイディアのまとめ

結局今現在まで残っているアイディアは、アイディアその3の手順表のみです。それ以外はどうにもうちの子には合わなかったようです。

もちろん子どもによってはアイディア1や2もうまくいく可能性は大いにあるかと思いますし、うちの子にもっと合うやり方もあるかもしれません。こればっかりはやはり、色々と試してみないとダメなんでしょうね。

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