小学校30周年の記念誌を作った話(内容確定編)

子ども
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前回予算の話をしたので、次は実際に中身を決めていく話です。記念誌を作るメンバーってのが他にもう一人いましたけれど、物事を決めるに当たっては必ずそれ以外の人から何かしらの形で承認をとるようにしてました。後になってから「やっぱりこれも追加で」とか言われないようにってことですね。

大枠を決める

まずは記念誌の内容についてアイディアを出していきます。詳しい内容はともかく、まずは案をできるだけ出していって、大枠を決めるところから始めます。絶対やってはいけないのが、この企画面白そうだねって言って一部の企画だけ先行してどんどん進めていって、他のページ構成について全く考えていないことです。いざ他のページのことを決めようとなった時に、誰が、何をするのかとか押し付け合いになりかねないですからね。

アイディア出し

とにかくまずは記念誌に入れ込む内容をとにかく出していきます。アイディア出しについてはいくつか方法があります。

過去を参照する

まずは何より、過去どういった内容が掲載されていたのかを把握することです。大体PTA室を探せば過去の記念誌が出てくるはずですからね、そいつを参考にします。

よくある内容としては以下が挙げられるかと思います。

  • 校長の話
  • PTA会長の話
  • 市長や議員の寄稿
  • 地域の偉い人とかボランティアやってる人の寄稿
  • 学校沿革
  • 校歌などの紹介
  • 歴代校長の任期
  • 歴代勤務された教師の一覧

他校の記念誌をチェックする

周囲の小学校の記念誌とかを先生に見せてもらって参考にするのも良いですよね。結構記念誌作った学校、周囲の学校にも記念写真配っているところ多いですから。3つくらい参考にすれば、何を載せるのが一般的なのかとか分かってくるかと思います。また学校独自の企画とか、周年の記念誌に児童がどのように関わったかなども見ることができます。特に自校においては10年ぶりの記念誌だけど、お隣さんの小学校はつい三年前に周年を迎えたばかりとなれば、最近の傾向とか、少し今風な企画なんかも取り入れられるかもしれません。

卒業文集を見る

場合によっては卒業文集などを参考にするのもありかと思います。卒業文集なんかだと、児童それぞれに書かせてる企画ページみたいなのありますよね。将来何になりたいとか、好きな教科とか、なんでもランキングとか、そういうのです。それを周年風にアレンジした企画を立てて誌面を埋めるというのは実に効率的だと思います。

アンケートを取る

周年行事のメンバー、あるいはPTAのメンバーなんかに、どんな企画があったら面白いかアンケートを取るのも良いかと思います。今はGoogleのサービスで無料でアンケートフォーム作れるサービスとかありますからね。フォームを作ってLINEで流してってやれば、だいぶ楽にアイディアを募集することができます。

アンケートを取る意味とは実は他にもあって、後からの追加要素を防ぐ目的もあります。実はこういうのもやりたかったんだよね!と後から言われることほど困ることはないと思いますけれど、事前アイディアを募集してしっかり締め切っておけば、そういうリスクもある程度は回避することが可能になるという訳です。

アイディアを選ぶ

アイディアがある程度出尽くしたら、今度はその中からどれを採用するかを検討します。検討する順番としては、必須のものを選ぶ、それについて確認する、必須以外のものを選ぶ、関係者から同意を取る、といった感じです。

必須のものを選ぶ・確認する

校長の話とか沿革とか、学校の記念誌である以上必ず入れ込まなければならないものというのがあるはずです。この辺りについては校長や教頭に確認しなければいけません。参考にした他校の記念誌なんかもエビデンスとしてつけてあげるとより良いかと。他はこうですから、うちもこれだけは確実に入れるってことでいいですよね?というのが一番良い説得材料になりますからね。あと割とあるのが、教頭がこれでいいと言ったにも関わらず校長からダメ出しを喰らうことです。可能ならば両方に確認してもらうのがいいでしょう。

ちなみに私が携わった記念誌の必須は以下の通りでした。

  • 1)カラー写真
  • 2)カラー写真・校歌
  • 3)目次
  • 4)校歌・児童会の歌
  • 5)校長・PTA会長挨拶
  • 6)PTA・学年委員活動紹介
  • 7)学校沿革①
  • 8)学校沿革②

必須以外のものを選ぶ

必須のものが決まったら、次はそれ以外について決めていきます。これについては記念誌の主要メンバーだけで決めても良いですけれどアイディアが多すぎてページに収まらないとなったらアンケートを取るのもありかと思います。私が制作するときには、PTA会員、つまり全保護者にアンケートをとりました。別にアンケート回収状況が悪くてもいいんですよ。後から何か言われたときに、あの時アンケート取ってましたからね?って言い返すための材料にしたかっただけですので。これまで出てきたアイディアを列記して、この中から面白いと思うものを3つ選んでくださいって。それで実際に数が多い順に企画を決めていった感じです。

台割を作る

さて、内容が決まってきたら、次は第割を考えます。どのページにどの企画を入れるのか、というやつですね。私が作っていたのは以下の画像のようなやつです。

これだと見開きでどの企画がどのページに差し込まれるか一目で分かりますからね。あと各ページの下にある枠は、それぞれ進捗がわかるように記載する欄です。

  • 依頼日:原稿を依頼したかどうかを確認します。
  • 到着日:依頼した原稿が届いた日を確認します。
  • レイアウト:大まかなレイアウトが決まったかどうかを確認します。
  • 入稿日:印刷業者に原稿を提出した日です。
  • 校正:印刷業社から「こういう風に印刷しますよ」というゲラが来た日です。
  • 校了日:印刷業者から来たゲラに対して最終的に「これで印刷してください」と連絡する日です。

印刷業社によって違うかもしれませんけれど、私が依頼した業者はページごと原稿を渡して、ページごと校正をしていきましたので、どのページがそれぞれどれくらいの進捗なのか確認できるようにしたかったんですよね。

台割について確認を取る

最終的に、このページにこの企画が入ります、いいですね?と関係者に確認を取ります。PTA役員メンバーとか、校長教頭等学校代表者にチェックしてもらう訳です。ここでオッケーが出たら、これ以上変更は認めません、そうやって内容を確定させる訳です。もしここで反対意見が出たりしたら、また今回紹介したのの一番初めからやり直しになる訳ですけれど‥‥。まあもっと完成近づいてきてからやり直しになるよりは絶対にマシです。

まとめ

今回はどうやって大枠を固めていくか、という話でした。他人に文句を言われないように、あるいは後から口出しされないように進めるってとても大事ですよね。本当に過去の記念誌や他校の記念誌をチェックするのは必須です。ぜひぜひ参考にしてみてください。

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