上の子どもが嘔吐してしまった。ノロウイルスなどの胃腸炎か?嘔吐物の処理はどうすればいいのか。

子ども
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上の子どもが吐いてしまいました。割とお腹が弱いのか、結構やっちゃうんですよね。

そうでなくてもこれからノロだったり胃腸炎だったり、何かと嘔吐下痢症にかかりやすい季節でもあります。いざ吐いてしまった時にどうすれば良いか、分かっているいる様でイマイチ分からないってこともあるかと思います。

ということで、ノロウイルスなどで子どもが吐いてしまったときにどうすれば良いか、感染関係に詳しい看護師さんに聞いてきましたので、せっかくなので共有します。

準備物。

Vojtěch KučeraによるPixabayからの画像

子ども(大人もですが)が吐いてしまった時に準備するものを以下にお示しします。

  • マスク
  • ビニール手袋
  • ペーパータオル(捨てるつもりの雑巾などでも可)
  • ビニール袋
  • 次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなどでも可)
  • 希釈用ペットボトル
  • バケツ
  • 嘔吐物の処理。

嘔吐してしまった時の対処法

MimzyによるPixabayからの画像

人払い。

子どもが吐いてしまったら、まずは子どもをお風呂などに避難させなければいけません。なるべく最短距離で、他へ汚染が広がらない様にしなければいけません。

洋服などはお風呂で脱がせて、シャワーなどでしっかりと洗う様指示します。また嘔吐物を処理する人以外、その場所には近づかせない様にしなければいけません。

装備。

処理をする人はマスクと使い捨てのビニール手袋をつけ、服はすぐに選択して良いものを着用します。基本的に処理する時に身につけていたものは全て洗濯するつもりでいなければいけません。

処理。

嘔吐物は使い捨ての布やペーパータオルなどで、外側から内側にかけて拭き取り面を折り込みながら静かに拭い取ります。同一面で擦るとかえって汚染が拡大してしまうことがあるので注意が必要です。

捨てる。

使用したペーパータオルや布はすぐにビニール袋に入れて処分します。ビニール袋に薄めた次亜塩素酸ナトリウムを染み込む程度に入れておくと消毒にもなるそうです。

嘔吐物を処理したゴミからも感染が拡大する可能性がありますので、その辺も考慮してのことだそうです。

床の消毒。

嘔吐した床やその近くの壁など、次亜塩素酸ナトリウムを染み込ませたペーパータオルで覆うか、浸す様に拭きます。例え相手がノロウイルスだとしても1〜2分ほど浸しておくだけで死滅させる効果があると言われています。

なお、カーペットなどは色が変色する恐れがあります…といってもやらないわけにはいかないのですが。また消毒した後は雑巾などで次亜塩素酸ナトリウムを水拭きするといいでしょう。

後始末。

ビニール手袋を裏返しになる様に(処理した面が中に入る様に)取り外し、ゴミに捨てます。また可能ならば処理後はシャワーなどを浴びて体をきれいにするよいいでしょう。

処理したあとそのまま食事の用意などをしてしまうと、感染が拡大する可能性があるので、注意しなければいけません。

換気。

嘔吐物が乾燥して空気中に舞う舞うことがありますので、大きく窓を開けるなどして喚起する様にしましょう。また換気扇などはしばらく全開でかけることも大事です。

次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方

JazellaによるPixabayからの画像

上で出てきた次亜塩素酸ナトリウムですが、市販のキッチンハイターで代用することができます。一般の家庭ではそっちで作ることが多いでしょうね。

ちなみに溶液の作り方ですが、上で紹介した床の消毒などに使う溶液の場合の濃度が1,000ppmと言われています。おおよそですが、1Lの水に5%の原液20mLを加えことで作ることができます(だいたい市販のハイターやブリーチの濃度が5%と言われていますのでこの用量で記載させていただきました。詳細は各製品のメーカーのホームページなどを確認するといいでしょう)。

また汚染してしまった衣類などをつけ置き消毒する際の濃度は200ppmで、およそ水1Lに対して5%の原液4mLを加えることで作ることができます。

生活環境の消毒。

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念のため生活環境を消毒すると良いとのこと。特に手が接触する頻度の高いドアノブや手すり、電灯のスイッチなどは感染源となりやすいと言われています。

ちなみに、ノロウイルスだった場合、通常の環境下では2週間程度生き残ると言われています(水中だと2ヶ月以上だとか)。しかも他の細菌やウイルスに比べて非常に少ない数でも感染を成立させると言われていますので、念入りな消毒が必要かもしれません。

ノロウイルスなどによる胃腸炎の治療について。

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通常薬などを使うことはなく、安静にしておくことと、水分補給のみです。あまりにも嘔吐が続く様ならば、OS1など電解質を補給できる飲料を使用するといいでしょう。

ただしガブ飲みは厳禁、少量を細かく摂るようにコントロールしてあげることが大事です。フルーツ飲料や炭酸が入っているもの、お茶などもよくないと言われています。

母乳を与えている乳幼児なら、授乳はそのまま続けていいと言われています。

嘔吐物の処理はどうすればいいのかのまとめ。

嘔吐物の処理は、やり方を間違えると感染が拡大してしまう場合があります。なので、なるべく感染が拡大しないような工夫が必要になります。

今回紹介した方法はあくまでも1例ではありますが、決して的外れではないはずですので、是非とも参考にしていただければと思います。

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