勝たせると強くなる?長男が将棋を覚えてきたはなし。

子ども
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じっくりと腰を落ち着けて、先を読んで打ち手を考える癖をつけてほしいという私の希望から、長男に将棋を教えています。と言っても、私もそこまで強くはないので、教えると言ってもそんな大層なことしてる訳ではないですが。

子どもに将棋をやらせるメリットとは?

Lourdes ÑiqueGrentzによるPixabayからの画像

子どもに将棋をやらせるメリットとしていくつか挙げられています。ネットや雑誌に踊らされていると言えばそれまでですが、言われてみればああなるほど!となるような理由ばかりです。

論理的思考が育つ。

将棋で勝とうと思ったら、相手がどこに打つかを考えなければなりません。敵がここに打ったらこうしよう、自分がここに打てば敵はこうするしかないだろう、と。

そういう論理的思考というか、物事をロジック的にを考える力ぎ養われると言われています。何事にもまずは一拍おいて状況を俯瞰する能力は、大人になってもとても大事です。

集中力がつく。

将棋で戦おうとすると、結構長い時間、盤を挟んで勝負について考える必要があります。そしてその間、とても集中していなければなりません。

こういう集中力というのは、学校の授業を45分間しっかりと聞いていなければならないものと似ていますね。ゲームやテレビ、YouTubeなど受け身な娯楽が多いとどうしても“ながら”楽しみばかり多くなり、集中力低下が指摘されています。

そんな中、こういった「1つのことに集中する力」を養えるというのはとても重要でしょう。

敵を敬う気持ちが理解できる。

こういった勝負は相手がいてこそ成立します。そして相手がいなければ勝負ができません(当然ですが)。

勝負する際には必ず「お願いします」、勝負が決したら「ありがとうございました」。そんな勝負におけるマナーを培うことができるも言われています。

また勝ったときに負けた相手を貶さない、負けたときに自暴自棄にならないなど、勝負に向き合う態度も学ぶことができます。正々堂々、敵に感謝して敬いつつ全力で勝負する、常に紳士であって欲しいですよね。

負かして育てる?勝たせて育てる?

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はじめは負かして育てようとして、失敗。

はじめ私は「負かして育てる」をやろうとしていました。負けたからこそ悔しさをバネにして、次にどうすればいいのか考えることができるのではと思っていたのです。

ある程度ハンデを上げて(例えば飛車や角、香車や桂馬を抜いた状態でスタートするなど)、その上でしっかりと戦っていたのです。小学3年生の長男と。

負けた長男はふてくされて、すぐに投げ出してしまいました。そんな長男に「諦めるなよ!」と叱咤すらしていたのです。

そんな訳ですのではじめは興味津々だった長男も、次第に嫌になって、一緒に将棋をやってくれなくなりました。情けないなと思ってすらいました。

1回勝たせたら、調子づいた。

2〜3ヶ月くらい将棋に触りすらしない日々が続いたのですが、あるときどうしても暇だといって長男が将棋セットを出してきました。そのとき私もちょうどちょっと忙しくて、仕事しながら片手間で勝負を受けたんですね。

しかもめちゃくちゃなハンデ付きで。それでもちゃんと勝負に望めば負けることはなかったのでしょうが、その時は片手間ということもありあっさりと私の方が負けてしまいました。

その時の長男の喜びようがすごかったです。「やっと勝てた〜」って。

そしてまたやろうとせがんできました。そこまで喜ばれると、こちらもつい嬉しくなってまた勝負を受けてしまいます(さっきと同じハンデをつけて)。

私の方はやはり片手間です。そしてまた長男が勝利。

結局その日はそのあとさらに2回勝負して、2回とも私が負けました。勝てなくもなかったのですが、長男の嬉しそうな顔を見たあとだとつい、負けてしまってもいいかと思ってしまったのです。

そしてふと気づきました。たった4回の勝負で、長男は明らかに上達していたのです。

自ら戦い方を調べてきた長男。

翌週また将棋をすることに。そうしたら今度は何やら隊列を組み始めました…カニ囲いという戦法です。

なんと小学校の図書室で、型を勉強してきたというのです。正直とても驚きました。

将棋て負かしていた時はそんなこと一切ありませんでした。それがすこし勝ちが続いたことで、「もっと勝ちたい」「どうやったらもっと勝てるだろうか」と欲が出てきたのです。

勝負事において、欲は大事です。学校生活でも、その後の仕事でも。

こうなりたいという欲があるからこそ、人は自ら成長するものだと私は思っています。だから、この長男の行動は、私はとても嬉しかったんですね。

うちの長男は、勝たせて育てる方だったのかも。

もちろんその子どもによって成長する方法は様々でしょう。うちの長男は、将棋においては、どうやら勝たせて育てる方だったようです。

実のところ現在、ハンデ付きでですが、油断すると本当に負けてしまうことがあります。勝たせようとしなくても、ちょいちょいいい手を打ってくるのです。

それが、私には今嬉しくて仕方ありません。目に見えて成長する子どもの姿を見るのはとてもいいですよね。

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