台所に置いてあったおやつのキャンディーがいつの間にかなくなっていました。長男が食べたいと言って買ってたやつなのですが、タイミングが悪く食べれてなくて、それがいつの間にかカラを残して消えていたのです。
平気な顔をして嘘をつく。
「君たちのうちどっちかが食べたんだろ〜、白状しろよ〜」って妻がふざけながら聞いたのですが、どちらも首を横に振るばかり。別に怒っていた訳ではなくて、ほんと困ったやつだな、くらいのテンションだったのですが、2人とも絶対にそれを認めようとしなくて、こっちもだんだんイライラしてきて。
勝手に食べたことよりも、平気な顔して嘘つくことに怒りが。そう、長男です。
勝手に食べたことについてはまあいいのです。これは妻も同じ意見です。
もともと長男が食べたいと言っていたものですし、まあそういうこともあるよね、と。けれどもまさかここで平然と食べてないよと言い出すとは思いませんでした。
あまりにも普通の顔して言うものだから、本当に長男が食べてないものだとおもったほどです(妻はその顔を見て、むしろ間違いないと思ったようですが)。そして彼が食べてないとすると、手が届かないため取ることすら難しい次男と、あとは飼い猫2匹か本物の泥棒を疑うしかないんですね。
つまり長男が白状しなければ、彼より力も弱くより可能性の低そうな子たちが疑われる訳です。そんな話をしても、長男は平気な顔してシラを切り続けるのです。
これには正直、怒りを感じずにはいられませんでした。もう問い詰めることすら嫌になる。
そして、もういいやと思ってしまったのです。こいつダメだなぁ、と。
けれども妻はきっちりと問い詰めました。最後まで諦めず長男に対して向き合っていました。
ちゃんと問い詰めたほうが本人にとってもいい。
時間はかかりましたけれど、ちゃんと長男は白状しました。これについては偉いと思います。
そしてそれ以上に、自分が恥ずかしくもなりました。だって誰かはちゃんと問い詰めなければいけないことだからです。
ちゃんと明らかにされていないと、嘘をついている本人も辛いでしょう。いつバレるのだろうか、バレないためにどうすればいいだろうかって、常にビクビクしなければいけなくなってしまいます。
だから誰かがちゃんと問い詰めて、明らかにしなければいけません。そしてそんな大事な役割を、私は放棄していました。
妻がこのことをどう思っていたかはわかりませんが(少なくともこの件について、私の行動をどうのこうの言ってはきませんでしたから)、私自身としては反省しなければならないことです。
ウソをつき続けると最終的に自分が辛くなるということをちゃんと教えてあげなければ。
1度嘘をつくと、それを維持させるのにさらに嘘をつかなければならなくなる
1度嘘をつくと、その嘘を隠すためにさらに嘘をついたり、場合によっては余計な労力がかかったり、関係する人に物凄い迷惑をかけることがあります。自分もかつて経験したことがあります。
社会人になってからのことですが、その時はもう本当に大変で、心身共にとてつもなく消耗したことを覚えています。
嘘だと明らかになってから、私は長男にはそのことを話しました。せめてそういうことは、伝えたいと思ったのですが。
長男の嘘を放置しようとして、明るみになった途端偉そうなことを言っている父親を、妻や子どもたちはどう見たでしょうね。心の中で嘲笑してるかもしれないですね。
仕方ないです。それでもせめて、嘘をつくということに対する私の考えを、少しでも理解しててくれればいいと思います。
嘘をつく子どもに対してできることは?
正直なところ全く見当がつきません。割とそういう悩みをネットなり雑誌なりで目にすることが多いですが、何が正解か、いまいちピンときませんね。
かわいい嘘であればまあいいとしましょう。自分の成績や成果を少し盛って話すとか。
けれども迷惑をかける嘘、他人をおとしいれる嘘は、ちゃんと問い詰めなければいけないし、何でダメなのか、しっかりと教えていきたいと思います。
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