発達障害の子どもによいと言われるPC学習ソフト天神を実際に子どもにやらせてみた。

子ども
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天神の体験版を申し込み、実際に子どもに触らせてみました。はじめ大人が最初に触ってみた感じでは、ちょっとUIが古臭い印象を受けましたが、その割にはさくさく動き、また問題の読み上げや一問一答形式は悪くないと感じていました。

ただ大人が使うのと子どもが使うのではまったく違うでしょう。やはり子どもが触ってどうなのかがとても重要です。

ということで今度は、メインで使うことを考えていた下の子ども、勉強事態は全く問題のない上の子どもそれぞれ使わせてみてどうなのか、その結果を紹介したいと思います。

天神の公式ホームページはこちら

下の子どもが天神をやってみた感触と感想。

天神の誘い方。

パンフレットを見ても、誘い方が大事ですよ、と書いてありました。確かに、好きなことをやっているときにそれを中断させて勉強させるというのは、子どもの勉強嫌いを加速させるだけでしょう。

実はうちでは、朝8時からゲームをしていいことになっています。平日ゲーム禁止にしている分、休日はかなり規制を緩めているんですね。

ただ朝起きるのはかなり早く、6時台にはだいたい起きてきます。そこで、起きてからゲームを始めるまでの間でやらせてみようと思いました。

掛け声は「こっちの勉強のゲームなら今からやっていいよ」です。もともとゲーム大好き人間ですので、すぐに食いついてくれました。

パソコンを立ち上げてわくわく。

初めて天神に触るわけですが、とりあえずパソコンの電源をつけさせます。私自身よくリビングでパソコンをパチパチやっていて、子どもたち2人とも毎度そこにまとわりついてくる物ですから、結構こういうものには抵抗なく、むしろ「やっていいの?」という感じで触ってくれました。

電源をつけると可愛い感じのイラストが表示され、スタートのボタンをクリックすると専用のアニメーションが始まります。初めてだからというのもありますが、やっぱりこういうの期待が膨らむんですかね…思った以上に食いついてきました。

問題をやらせてみる…割とすいすいと進む。

まずは得意の算数から。もともと計算問題は得意なので、まずはそこからスタートです。

マウスの操作もすぐに慣れ、すいすいと解いていきます…この辺はまぁ想定内ですね。

次に算数の文章問題…もともと下の子は文章問題が苦手です。文章問題を全部読み切る前に問題に取り掛かり、問題の意図を理解しないまま始めてしまうので、その回答の成否は運の要素がかなり多く含まれています。

さて、その問題文ですが、問題を出すと勝手に問題文を読んでくれるので、一度しっかりと問題文に意識を持っていくことができたようです。とりあえず今回解かせた問題はほとんど正解していました。

間違ったのはそもそも問題がちゃんと解けなかったからで、これまでのように問題の意図を理解できなかったということはありませんでした。たまたまなのか、それとも天神がそのように作られているのか(一応天神はそういうことを考慮していますと謳われていますので)、定かではありませんが、とにかくやらせてみて初回はよい調子でした。

問題文読み上げ機能。

今度は問題文読み上げ機能をオフにしてやらせてみました。ただ問題文読み上げ機能をオフにしても、問題文をクリックすると読み上げてくれるんですよね。

下の子どもはすぐにそのことに気づき、自分から問題文をクリックして読み上げ機能を使っていました。ということは、ですよ。

文章問題について、自分で読むことが困難でも、読み上げてもらえるなら読み上げて欲しい、それなら問題をちゃんと自分で解く、自分で解きたいという意識があるということではないでしょうか。これについてはちょっとびっくりでした。

問題読んでくれないからやらない、できない、とか言いそうと思っていたからです。この辺り、私は自分の子どもについて、過小評価していたところがあったのかもしれません。

一問一答形式が意外といい。

1つ問題を解いた後にすぐ答え合わせができるというのはかなりありがたいかもしれません。これまで普通の学習ドリルなどをやらせると、一応全部問題をやり切りますが、間違ってしまったところなど何故間違ったのか、ちゃんと理解できないんですよね。

単に勘違いしてしまっただけなのか、ケアレスミスなのか、ちゃんと理解していないことが問題なのか。この辺りがはっきりするのです。

ちなみに回答に間違うと画面にヒントが表示され、もう1度やり直すことができます。すぐに答え合わせができて、もう1度やり直しするチャンスが得られる、単純な仕組みですが、それが徹底されているなぁと感じました。

1つのコンテンツが非常に短いので集中しやすい。

コンテンツ1つあたりだいたい5〜6問程度、時間にすれば5〜10分程度で終わります。5〜10分程度で1度締まり、点数が出てくるものですから、やっている本人も飽きずにできましたし、とても楽そうでした。

どうしても長時間集中することが困難な下の子どもにとって、だらだらとなん十分も勉強の時間が続くのはとても苦痛のようなのです。むしろ5〜10分程度で区切られたコンテンツを1日2〜4回やる方がよほどやりやすいというのを、行政の支援センターで聞いたことがありました。

また間違った問題について、1コンテンツの終わりにもう1度繰り返す復習機能があります。5問終わったくらいの時間ですぐに復習に入れるので、間違った問題について何で間違ったのか、やり直しをしたはいいが本当に理解しているのか、確認することができます。

長時間やらせずさくっと終了。

ちなみに下の子どもにやらせて初回は国語2コンテンツ、算数3コンテンツでした。もっとやりたそうでしたが、そこは「今日はこれでおしまい」と締めました。

天神のホームページにも載っていたのですが、もう少しやりたいと思うくらいでやめさせた方がいいのだとか。1日でやりたいだけやり切ってしまうと、かえって続かないんだって…まぁ確かにそれはわかる気がします。

ポイントが溜まっていく。

1コンテンツ終了すると、その正答率に応じてポイントが溜まってきます。ポイントが一定数溜まるとポップアップが表示され、表彰されます。

下の子どもも、「ポイントが溜まってきた」「あと何ポイントで100点溜まる」などと言いながらコンテンツを選んでいました。こういうちょっとした遊び心が要所要所に盛り込まれているのも面白いですね。

暗算サーキット。

天神のパソコンには暗算するミニゲームが入っていました。縦スクロールのレーシングゲームで、画面に表示される計算問題を解いて、その回答のアイテムを取っていくとポイントが溜まっていくというゲームです。

さすが算数の計算問題が得意な下の子ども、すいすい解いていきます。問題を解くのに行き詰まったとか、そういう息抜きにありかもしれません。

ぜんぶPCにお任せできるわけではない。

こういうPCによる学習もそうですが、通信教育なども含め、どうしてもそれだけ与えておけば大丈夫という錯覚に陥ります。けれども実際はそんなことはないですよね。

この天神についてもそうです。問題はわかりやすく書かれているものの、問題自体は別に格別簡単なわけではありません。

なので子どもが「わからない」となったときには、大人が横からサポートしてあげることが重要です。また、天神の問題を解いたときに、「やったね!」「すごーい!」と音声が流れてきますが、パンフレットには一緒に褒めてあげましょうと記載されています。

あくまでも天神の問題は子どもの家庭での学習を補助するものであると理解しておき、決してそれだけ与えておけばよいものではないと認識しておく必要があります。

感触はかなりいい。体験版だけではもったいない!

今回下の子どもに天神をやらせてみましたが、非常に好感触でした。特に一問一答形式であること、コンテンツ1つ1つが短いことは、集中力が途切れやすい特性を持った子どもにとっては非常に有用なコンテンツだと言えるでしょう。

まだレンタル期間が残っているので、最後まで使い倒し、じっくりと決めたいと思います。

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