発達障害ボーダーの子どもについて、支援学級をお願いするべきか。メリットやリスクを考える。

子ども
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うちの下の子どもがどうやら来年春から支援学級に行くかもしれない、と。今現在ちゃんと授業を受けれてないので、1人落ち着いて勉強できるのはとてもいいことと思うのです。

けれども、支援学級に通ったことで後々、例えば中学校への進学の際に断られたりとか、高校入学の際に内申点にめちゃくちゃ響くとか、そういう悪影響があったらどうしようと思うわけです。で、教室ですごい問題児だったとしてもしれっと普通級に通って普通に進学する子どもだっているわけですよね。

だとしたら変に支援学級とかに入らない方がかえって良いということもないだろうかと。そう考えたりもするわけで。

さてどうなんだろうかと、今回はそんなはなしです。

支援学級に行くかもしれない下の子どもの状態。

自閉スペクトラムの疑い。

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完全に診断がついたわけではありません。あくまでも疑い、つまりグレー、ボーダーです。

授業中鉛筆やら消しゴムやらをぽいぽい投げたりもします。また気に入らないこと、悲しいことなどがあったときによく教室を抜け出してしまいます。

勉強が全くできないというわけではありません。とりあえず1年生の算数…足し算や引き算など1桁と2桁混じっている問題くらいまでは暗算でするする解きますし、国語の読み取り問題なども、少し

迷ったりすることはあるものの、ほとんどつまづくことはないのです(今のところは)。ただ、やはり教室からの脱走が多いのです。

クラスのほかの子どもの影響も。

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実は小学校入学当初、そこまで頻繁に脱走する子どもではありませんでした。気に入らないことがあってパニックを起こす、気持ちの切り替えがなかなかできないなどは以前からですが、教室からの脱走やものを投げるなどは小学校入学してしばらくしてからなのです。

実は同じクラスに、ほかに2人似たような子どもがいます。同様に気に入らないことがあると暴れる、脱走するなどを繰り返しています。

実ははじめに教室を抜け出していたのはその子どもなんですね。それを追いかけて(連れ戻しに行くという名目で)うちの子どもも抜け出すようになり、いつしか「教室を抜け出してもいいんだ」という発想になってきたらしいのです。

クラスの担任の先生が言うには、ですけれども。

特性を持った子どもが同じクラスに3人も集まったために起こる悪循環。

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うちの子どもも含め3人がそれぞれ問題を起こすわけなのですが、お互いにそのことを注意しあって、それが気に入らなくてさらにこじれケンカになり、1人が脱走すればそれを追いかけほかの子どもも一緒にいなくなり、と悪循環が生まれてきます。3人のうち、みんなそれぞれきっかけになってしまい、みんなそれぞれ影響を受けてしまうのです。

2年生に上がる際の解決策は。

問題のある3人を物理的に離す。

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解決策としては、とにかく3人を離すことでしょう。3人がお互い影響を受けない距離まで離すことができれば、少なくとも3人それぞれが発端となるトラブルは回避することが可能かと思います。

もしかしたらうちの子どもも、入学以前の状態まで戻るかもしれません。もともと毎回しっかりと授業を受けれる子どもではなかったものの、教室を抜け出したりすることはだいぶ減るかもしれません。

クラスが2クラスしかない。

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問題点として、クラスが2つしかないと言うことです。するとどうしても、3人のうち1人はほかの2人と離れることができますが、残り2人はどうしても一緒にならざるをえないのです。

1人の方のクラスになれれば良いですが、2人の方のクラスになってしまうと結局はお互い影響を受け合って、まともに授業を受けられなくなる可能性があります。またもしかしたら、今年一緒のクラスになっていないほか誰かとの相性がとても悪いということも考えられます。

支援学級という選択。

そこで問題のあるほかの子どもと物理的に離す手段として、支援学級というのもアリかと思ったのです。もちろん、授業に完全についていけてないというのも大きいです。

文章問題を解くこと、先生の全体への指示を受けてその通りに動くことなどが困難で、そのために安易に脱走という手段に走るということもあるのかもしれません。けれども単純な計算などはしっかりとできたり、1度解き方を覚えればそこそこ問題は解けるうちの子どもにとって、苦手なところを個別にしっかりと指導してもらえるというのはメリットが大きいのです。

支援学級への編入。

支援学級とは。

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支援学級…正確には特別支援学級ですが、小学校で教育上特別な支援が必要とする児童のために置かれた学級とされていて、発達障害だけでなく全般的な知的障害者、肢体不自由者、身体虚弱者、弱視者、難聴者なども該当となります。呼び名も地域や学校によって様々なで、養護学級や育成学級、なかよし学級、あすなろ学級などとも呼ばれているみたいですね。

発達障害の子どもが支援学級への編入を希望するには。

先生に聞いた範囲ですが。子どもの両親が担任の先生を通して学校に、子どもの支援学級編入の希望を伝えます。その後学校から、教育委員会にその要望伝えます。

その際に子どもが支援学級に相当するかどうか審査があるようで、その根拠とするのが専門機関などでうけるテストなのだとのこと。病院とか、あるいは行政の発達支援センターなどでうけるやつで、田中ビネー知能検査、新版K式など様々なものがあります。

それらと、あとは学校などの様子のレポートを見て、最終的に市区町村の教育委員会が決定するのだそうです。なぜ教育委員会かというと、教員の配置の権限があるのが教育委員会だからなのでしょうね。

支援学級を申し込む時期。

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支援学級の設置は学期の途中からでもできるそうですが、学期始め…できれば4月から設置の方がいいのだとか。4月からであれば、3月の人事で支援学級ように先生を回してもらえるんだって。

逆に言うと、学期の途中から支援学級を設置するとなると、赴任することになるのは教師でなくて講師なんだとか。講師とは非正規雇用の教員のことですね。

もちろん、講師でもまともな人はたくさんいますし、教師でも変な人もたくさんいますので、どっちがいいということはないでしょうけれど。なんとなく。

そしてそれを考えて逆算すると、だいたい冬休み前からか、学校によってはもっと前から打診しておく必要があるのかもしれません。加えて支援学級設置について、専門機関のテストの結果が必要とも言われますので、それを考えるともっと前から動いておく必要があるでしょう。

あらかじめ専門機関でテストをいつ受けられるか、いつその結果をもらえるのか、そこまで調べた上で逆算していかなければいけないのかもしれません。

実際にどのように授業を受けるのか。

これも子どもによって様々かと思いますが、ずっと支援学級に缶詰というわけではないようです。その子どもの状況に合わせて授業ごとに普通級と支援学級を行ったり来たりすることになるようです…例えば朝の会や音楽、学活の時間は普通級の子どもと一緒に同じクラスで過ごして、算数や国語の授業の時だけ支援学級で受けるなど、

支援学級に通うことでの子どもへの悪影響は?

受験に影響があるのは確からしい。

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中学校の支援学級に通っていると内申点がつかないということで、高校受験に不利になるという話はよく聞きます。確かに、高校受験において内申点が決して少なくはないウェイトを占めることは確かでしょう。

逆に小学校で支援学級に通っていたことが中学校進学に影響があるかというと、それはないようです(私立の場合は別なのでしょうが)。ただ小学校時代に支援学級に通っていたという評価が中学校に持ち越されて、高校進学時に内申点として響いてくる、というのはあるかもしれません。

確証はなく、響くとしてどの程度になるのかは不明ですが…小学校のときに問題があったとしても、高校側からすれば直近の中学校での様子がどうかの方が重要かと思いますので。ただしやはりその辺はちゃんと将来のことまで考えておく必要があるのでしょうね。

またうちでは考えていないですが、中学受験を考えているのであればやはり支援学級は難しいのかもしれません。

いわれなきな差別や中傷をうける。

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支援学級にいることでほかの児童から差別を受けたり、悪口を言われたり、あるいは何かの際に仲間外れにされたり、そう言ったことも心配です。現在学校教育の中でそういったクラスの子どもを差別しないようにと、学校でも教育されていることは知っています。

どちらかというと、怖いのは親の方ではないでしょうか。今から20年も昔になると、支援学級に対する差別感ももっと酷かったように思います…つまり、今の子どもの親の世代ですね。

親が「あそこの子は〜」なんて言い出すと、子どもだってその気になります。あの学級に通っている子はダメな子、一緒にならなくてよかった、そんな言葉を年中家で言っていたとなれば、その子どもだって、そうなんだ、一緒にいてはいけないんだ、となってしまう場合があります。

その親の子どもだけで済んでしまえばまだいいのですが、それがその子どもの学級全体に、あるいは学校全体に伝染してしまうのが、何よりも怖いことでしょう。

先生の当たり外れ。

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支援学級の担任の先生に大きく当たり外れがある、というのは都市伝説とも言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。通常学級で何かしら問題を起こして、それが何回も続いていると、さすがに30人超えのクラスを受け持足せることはできない…かといってクビにするわけにもいかず持て余された教員が支援学級を受け持つことになる、というのは全くないとは言い切れないかと思われます。

そもそも特別なトレーニングを受けた教員でなければ務めるのも困難なはずの、特別な支援を必要としている子どもなはずなのに、そういった免許(特別支援学校教員の免許など)がなくても支援学級を受け持つことができてしまうのです。いわゆるダメ教師の受け皿的な扱いに、支援学級がなっていないか、そこは非常に気になるところです。

発達障害ボーダーの子どもについて、支援学級をお願いするべきかのまとめ。

うちの下の子どもが発達障害のボーダーということで、来年から支援学級をお願いしようかと考えています。支援学級についてはうちの子どもにとってメリットが大きい反面、今後の子どものことを考えるとリスクになり得ることも見逃せません。

ただどちらに転ぶにせよ、必要な支援をしっかりと把握し、受けることができるサービスを理解し、子どものせいちょうに生かしていきたいと思います。そのためにも、日々様々なことを勉強しなければいけないなと今更ながら痛感しています。

実際のところまだ支援学級が決まったわけではありません。教育委員会の方で「その必要なし」と判断されてしまい、支援学級設置が見送られてしまう可能性も十分にあるのです。

そうしたら、あとはやはり天神で授業の補填をするしかないかもしれません。

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